まりぴよこのブログ

日々の日記。技術ネタでまとまりきってないものの記録、伝わる文章の書き方を練習とか。

リモートワークできる会社が増えたら嬉しい

リモートワークの環境について、4段階にまとめてみた。

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unsplash-logoPaul Jarvis

  • BEST なリモートワーク環境
  • GOOD なリモートワーク環境
  • Normal but NOT quite good なリモートワーク環境
  • Hard mode なリモートワーク環境

BEST なリモートワーク環境

全員フルリモート 環境としてはこれがベスト。

リモートワークにまつわるあらゆる困りごと、仕事のやり方改善などが全員の共通課題である状態。

最初はうまくいかなくても、「なんかうまくいかないね」「もう少し改善したいね」という課題が定期的に皆から上がる。 もっとも歩み寄りが得られやすいため、関係者にさほど人間力・マネジメント力が問われない。(リモートであることが普通なので、基本的にそれを呑んだ上で解決しようとする)

GOOD なリモートワーク環境

組織またはプロダクトの意思決定者がフルリモート

もともとオフィスがある場合、一度に全員がフルリモートになるのは厳しいはず。

その場合は組織の意思決定者、一番偉い人が率先してリモートワークをすると良い。

このポジションの人はそもそも役職的にも人間力・マネジメント力が備わっていることが多いし、 メンバーはこの人の行きたい方向に従うのが自然なため、徐々にリモートワークしやすい環境を構築していくことが可能。

また、このポジションの人はプロダクトオーナー的な位置の人であることも多いため、 課題を持っている人 = issueを作る人 がリモート側になる。

そうなると作業する側はリモートであるなしに関わらず仕事が非常にやりやすくなる。 文字ベースで課題をわかりやすく可視化する力がプロダクトオーナーに備われば、そのプロジェクトは成功間違いなしな気がする。

また、最初は上手くissueが作れなくても、 プロダクトオーナーにはやり方を工夫するモチベーションがあるため 次第に上手くいく方向へ進みやすい。

また、注意点としては ちょっとだけリモートワーク(週1,2回だけとか、期間が数週間だけなど、めっちゃ短い)をここでカウントしてはならない。 少なくとも半年〜1年くらいは本気でフルリモートするべし。

そうでなければ課題は見えないし、解決できない。

そしてこれには嬉しい副作用もある。

自社でリモートワークを進めていくぜ!という状況ではない場合でも、POがリモートを上手く扱えるようになると 全国のフリーランスや受託を扱う会社とお仕事がやりやすくなる。

お仕事相手を全国から選べる、というのはとてもお得なのではないかと思う。


ここまでは成功しやすい環境


Normal but NOT quite good なリモートワーク環境

一部のリモートワーク推進者が徐々にリモート

リモートワーク推進派がリモートワークを徐々に始める。

リモートワークやってみよっかなフェースでは、一番よくあるパターンかと思う。 2番のGOODとの違いは、組織のトップが リモートワークを許可しているが、推進する中心メンバーにはなっていない 状態である事。 この違いは非常に大きい。

リモート推進派には非常に強力な 人間力・マネジメント力 が問われる。

最初の2ケースのやりやすいリモート環境では、かなり多くの きちんと仕事できるエンジニア はリモートワーク可能なのだが、 この段階のリモート推進派には 周りを巻き込む・環境を変えていく 力が問われる。

上手くいっている、または回り初めているリモート環境では 自分が自律的に働けること ができる人ならば十分なのだが。。

そしてもう1つ重要なのは、リモートしない側の理解度・自分ごと度。 リモートの課題はリモートしてる人が解決するんじゃない?的な他人事な考えの場合、巻き込む難易度が非常に上がってしまう。

周りがあまり関心を示していない・自分ごとではない状態で、 リモートワーカーが色々と気を利かせて自律的に動き過ぎてしまうと、 かえってリモートしやすい環境が育たない事になってしまったりもする。

リモートワーカーは自律的に動きつつも、「こういうのちょっと困ってるんだよね」みたいなのをさりげなく伝える力などを駆使して 周りの環境を育成する事になりがち・・(もうそれエンジニアリング力じゃないよね・・)

一部の人だけがリモートだと、普通に過ごしているだけ(きちんとお仕事をしている状態)では 徐々にオフィスでの存在感が薄れてしまう。 ゲームで例えると、弱毒にかかってる状態みたいな。(普通にしてると徐々にダメージを受けて弱っていく)

オフィス側に存在感をだすために「今日はこんな事してた」とか、あえての雑談など、チャットなどで存在感を醸し出さなければならない。(ポーション

リモート始める、という段階でチャットツールはさすがに整備してると思うけど、それもなければチャットを導入するところから・・ (使っててもオフィスのオフライントークがチャットに流れてくる状況がまだ存在しなければ、それを作るところから・・・・・) どう考えても目眩がする。

この状況ではリモートワーク推進派は自分の置かれている環境を一度じっくり観察してみるのが良いと思う。 周りの環境と自分の状況(持っている職責や給与・影響力、元々のキャラなど)を天秤にかけてみて、 ここでイケる!と判断できそうなら頑張って進めるのも良いと思う。

達成できたら素晴らしい能力(周りを巻き込む・環境を変えていく力)が獲得できそう。 ・・が、案外環境を変えるだけで、「あの苦労はなんだったの・・?」的な事になる可能性は大きい。

人に影響を与える、というのは非常に難しい。。

個人的にはここでリモートワーク推進派として動ける人は起業していいと思う。。(私はムリです・・)

Hard mode なリモートワーク環境

組織の中でごく限られた人だけが個人的な理由(病気・育児・介護など)でのリモート

この場合、周りの人も「あの人は理由があるから」と 特別枠 でのリモートになる。

するとリモートできる最低限の環境を整えるために努力はするが、それらが 暫定的な対応 になってしまうことが多い。 また本人も自分の個人的な理由を前面に出して諸々訴える、というのは難しい。

この環境で徐々にリモートワークが浸透していくには、周りの人に依存する。


まとめ

諸々書きましたが、いろんな会社でリモートワークという選択肢がもっと普通になって欲しいなと思います。

!!BEST なリモートワーク環境 をお探しの方は是非こちらもご覧ください!!

heartrails.github.io

こちらが私の現在のリモート環境です。(人間力・マネジメント力共に凡庸なので 全員がフルリモート の環境を選びました)